Tecnis PureSee
Tecnis PureSee(テクニス ピュアシー)は、アメリカのJohnson & Johnson社の多焦点眼内レンズで、Extended Depth of Focus(EDOF)タイプのレンズです。EDOFレンズは、焦点深度を拡張することで、遠方・中間・近方の視力をより自然に見ることができる多焦点眼内レンズの一種です。

Tecnis PureSeeの特徴
OptiCurveTMテクノロジー
TecnisPureSeeは従来の回折型多焦点眼内レンズとは異なり、光学部表面に回折格子(レンズの表面に設けられた細かい溝や段差)が刻まれておらず、パワーを連続的に変化させる独自の屈折技術OptiCurveTMテクノロジーを用いています。従来の屈折型多焦点眼内レンズとも異なり、光学部表面に屈折領域(ゾーン)を設けておらず、加齢に伴う瞳孔径の大きさの変化による視機能への影響を最小限に抑えています。

単焦点レンズに匹敵するコントラスト
独自のアクリル素材により、色収差の増加を抑えているため、従来の多焦点レンズよりもコントラスト感度が高く、クリアな視界をもたらします。
単焦点IOLと同等の夜間光視症
屈折領域(ゾーン)を設けていない独自の屈折技術により、夜間のハローやグレア、スターバーストなどの夜間光視症を抑え、単焦点レンズと同等の見え方を実現しています。

長期的な透明性
本製品は素材の合成工程と成型工程を分離するダイヤモンドクライオレースカット製法で製造した独自の疎水性アクリルレンズを採用しています。それにより、グリスニング(レンズ内部に小粒子が輝いて見える症状)やホワイトニング(レンズ表面が白く濁るといった不具合)の発生を抑え、10年以上の長期にわたって高い透明性を維持します。
残余屈折に対する高耐性
手術前に想定したピントの距離と、実際の白内障手術のために眼内レンズを挿入したときのピントが合う距離に差が出てしまう「残余屈折(屈折ずれ)」に対する耐性が高く設計されています。
Symfonyより近方視力が弱い
遠方と中間距離の視力は優れているが、同じEDOFレンズのSymfonyと比較すると、近方の視力補正がやや弱い傾向があります。


詳しくはジョンソン&ジョンソン社のHPをご覧ください。